仮に、UFOとしよう。
その乗り物は、何処からやって来たのだろう
そして、何処へ帰ってゆくのか
何処から来たわけでもなく、帰るあてもないのかもしれない。
何のために、ここへ来たのか
好きな人に会いに行く時みたいに、少し戸惑いながら。
また会えるかい
君が来た方角の空を眺めながら、いつだってそう呟く。
私は2年待っているが、君にとってはそれは2秒もないのかもしれない。
きっと、時間の流れる速度が違いすぎる。
光と闇が同時にあって、破壊と再生が共存して、絶望も希望も一気に押し寄せる世界からやって来たのだろう。
何歩も先をゆく君に、私はついてゆくことすら出来ずにいる。
仮に追いついたとしても、その時には私の体が粉々になるのかもしれない。
けれど、また会いたいと思ってる。
私はいつだって君の絵を描きたい。
この作品が出来るまでの経緯
未知の物体に遭遇すると、絵に残しておきたくなる。
いつの時代も、きっとそうだったのだろう。